知的障害者同士の恋愛

知的障害者も恋をします。
どんな人であろうと感情がある限り恋心はもちます。
 
ただ、知的障害者同士で付き合えるケースは稀だと思います。
理由として3つです。
 
1:お互いがしっかりと気持ちを伝える語彙力がある
気持ちを伝えるのは簡単ではありません。
言葉を理解できていなかったり、伝える言葉を覚えてない人も多数います。
実際に私が働いている施設で付き合っている2人も言葉の理解度は健常者よりはもちろん低いです。
ただ、気持ちを伝える言葉が上手にでる事で、付き合うことができているのでしょう。
 
2:出会いの数が少ない
健常者の方よりも絶対的母数が少ない為、必然的に少なくなります。
その中で付き合いたいと思える人と出会えたのは幸せですよね。
 
3:2人を見守る機関があること
市に設置されている機関等の定期的なカウンセリングが必須かと思われます。
これは親御さんではいけないと思います。
特に付き合いが続いていくと性行為を行うと思います。
性行為に関してのアドバイスとなれば、親に話したい子はいませんから。
実際にカウンセリング時に性行為を行っていることを知ることで、未然に本人が望んでいない妊娠を避けられているケースもあります。
 
現実問題、子供が生まれた時に育てるのが困難、お金の問題、自分で適切な判断ができるか等の問題がでてきます。これに関してはまた別の機会に詳しく書いてみます。
三者機関であることのメリットは他にもたくさんあるでしょう。
 
以上の3つが大きな理由です。
 
特に3つ目の理由は仕方がない事だと思うのですが、考えてしまいます。
私たちは誰と付き合おうが2人の問題です。
そこに第三者機関が入ってくる事により、2人のプライベートは無くなってしまうからです。
『障害者にプライベートはない』という映画の言葉が頭をよぎります。