知的障害者(B型)施設内での食事

施設内でご飯を食べる事は、朝昼晩の3回のうちの1回だけである。
だけど、その1回を僕の施設では大事にしている。
食べ方に関するマナーや食べ方などをよく声かけする。
 
というのもやっぱり食べ方っていうのはある程度人に見られる可能性が高い。
例えば、家族で遊園地に行く時に障害者にあまり接したことがない人はどうしても見てしまう。
なぜならば物珍しいからだ。
 
見られている時に恥ずかしい思いはさせたくはない。食べ方ひとつで損をすることなんてさせたくはない。
だからこそ、私達の施設では食べる時にも利用者に声かけをする。
食べる時ぐらい気を抜かせてあげたいと思う方もいると思う。
 
だが、世間の目は障害者に関わってる人達よりも冷たく、そして厳しい。
 
 
もちろん、施設の色によっては昼食の時、いくら肘をついていても、全部スプーンやフォークで食べていても何も言わない施設もある。
もしかしたら、ご飯を食べてる時に声をかける施設の方が少ないのかもしれない。
なぜならば、食べ方や昼食の時間は職員、利用者共に休憩時間となっている。
 
わざわざ職員が利用者に声をかける必要はない。
だけど、僕は本当にそれでいいのかと思う。
 
社会と繋がるためには、ある程度のマナーや作法を得ている方がうまくいく場合が多い。
もしも、知的障害者に関わったことのない人が、知的障害者とご飯を食べていたとしよう。
食べ方が汚かったら、どう思うだろうか。
 
ラーメンをいい年齢になってフォークですくっている人をどう思うだろうか
ご飯をスピーンで食べている人を見てどう思うだろうか。
 
僕はそんな細かいことで知的障害の方が悪い印象に見えることは避けたい。
食べ方って友達でも気になったりするもんじゃないですか。
仲良くなろうとしている人の場合もっときになるものじゃないですか。
本人達のイメージが悪くなるようなことはできる限り改善していくことが支援者が行っていくべき、支援者の大事な1つの仕事ではないかと考えている。