ダウン症+自閉症:支援に幅を持たせる第3の選択

「やるの?」「やらないの?」
「行きます?」「行かないんですか?」
 
自閉症傾向の方は比較的おうむ返しの方が多い。
 
だから、支援者は自閉傾向の方に2択で質問するようにと言われる。(うちの職場だけ?)
 
私たち健常者は「行く?」と言葉をかけられたら
1:行く
2:行かない
 
等の選択肢を自ら瞬時に考えている。
 
その能力が自閉症の方は比較的弱い。だから、「行く」「行かない」と選択肢を言葉でしっかりと持たせなければいけない。
「行く」だけだと、自閉傾向の方は「行く」とすんなり答えてしまう。
 
 
また、障害は合併する傾向もあり、ダウン症自閉症の方だと、
自分の意思に背いた行動の時、フリーズしてしまうことがある。(とまって動かなくなる症状)
 
この時に無理やりに「●●さん!いきましょ、いきましょ!!」と声を弾ませても
動かないことが多いこと、多いこと!
 
どうしても動いて欲しい時、集団行動をお願いしなければ行けない時等、そんな時!
 
相手の意思を尊重しながらこちらの話も呑んでもらう方法が、
第3の選択を提示することだと思う。
 
 
「やる?」「やらないの?」「この続き3個やったら、次はこれやろう」
「行きます?」「行かないんですか?」「コンビニ行ったら、ここ行きましょうか」
 
この第3の選択を提示するだけで、以外とスムーズに動く。
 
コツとしては「相手が欲しい欲求を少ししたら、こちらのお願い半分きいて欲しい」の塩梅がベストだと思っている。
 
おそらく、動けていないダウン症の方も動いた方が良いことはわかっている。
だけど、最初の一歩って本当に難しいじゃないですが。何事も。
 
そんな時に、少しだけ相手のしたいことをするだけで次に動けたりする!
 
本当に不思議なくらい!
 
うちの施設では第3の選択を提示することで、スムーズな行動支援に繋がったケースが数個だがあった。
 
ぜひ、活用してみてほしい!